01 | 2014/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
プロフィール

中川誼美

Author:中川誼美
(なかがわ・よしみ)
慶應義塾大学商学部卒業。結婚後間もなく住んだ米国ウッドストックでの生活に影響を受け、家庭にテレビを置かず、有機野菜などを中心としたナチュラルライフスタイルを実践。

家業の繊維会社、夫が経営する印刷会社の経理を担当しながら、「人と自然にやさしい生活の実践」を活かし、55歳のときに京都円山公園内に「京都吉水」を立ち上げる。

その後、内装すべてに自然素材を使用した宿「銀座吉水」を、さらに“ちょっと前の日本の暮らし”が体験できる「あやべ吉水」を開業。「銀座吉水」は、ホテルや旅館など観光施設を対象とした世界的な環境認証制度「グリーンキー」の日本第1号であり、英国テレグラフ社の「日本のホテルランキング」ではマンダリンに次いで2位にランクインし(3位がリッツカールトン)、海外からも高い評価を得ていたが、2011年東日本大震災による福島原発事故の影響を考慮して、「銀座吉水」を閉じた。

東京・築地本願寺、大阪・四天王寺、京都・大谷本廟ほかでオーガニックなものだけを集めた朝市を主宰、「美しい日本を残すために協力し合う会」代表。民俗学者宮本常一の流れを汲んで、故姫田忠義、小泉修吉、伊藤碩男の三氏が設立した一般社団法人民族文化映像研究所理事。2013年には東京に「馬喰町 スペース吉水」をオープンし、映画上映、コンサート、講演会、展覧会、古典芸能、ワークショプなど、様々なアートの発信にも努める。近江八幡や綾部、信州上田などで、町おこしも展開、日本各地を飛び回る。

著書に、『ちょっと前の日本の暮らし』(中公新書ラクレ)、『本当に大切にしたい日本の暮らし(自然と五感をいかす生活のススメ)』(WAVE出版)、『本当に大切にしたい日本のごはん(50度洗いと低温調理のススメ)』(WAVE出版)がある。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ドイツのお台所

2014.01.31 08:29|ドイツ
日の食事を作る台所はとても気になる場所ですが、ドイツでは幸いどちらの御宅をお訪ねしても、台所とリビングルームには必ず通されます。まずお伺いしますと、家の中が綺麗に整頓されていて、それは来客を意識している為ではなく、日常的な習慣なのだとわかります。お台所も散らかっていませんし、収納場所と持っているものとのバランスが良いのに違いないと思います。またおが綺麗に磨かれていることにもいつも驚きます。


140131_001.jpg 140131_02.jpg
▲売られている調理器具はどれもステンレス製



ドイツでのおはほとんどがステンレス製で、一番身体に害がないとされていて、お値段は安いとはいえませんが、どこの売り場にも必ずこの種のが並んでいます。アルミ製のものなどは、これまで見たことがありません。日本で売っているドイツ製のはいわゆる高級品として売られていますが、ドイツでは当たり前にステンレス製のを一般庶民が台所に持っています。他に選び様がないのかもしれませんが、安かれ悪かれの精神が供給側にも消費者にもないのだと思えます。


140131_009.jpg 140131_010.jpg



一般の家で使っているステンレス製のおを並べてみました。引き出しの中も整理されていますが、これも特別なことではありません。


140131_003.jpg 140131_008.jpg
▲若夫婦の家のキッチン




また若夫婦の家をおたずねしましたら、やはりステンレス製のお鍋でウインナーを茹でたり、普通に料理に使っています。ちなみにこの夫婦の借りた家は、カールスルーエの少し郊外にあります、といっても車で十五分のところです。駐車場付き前庭、裏庭もかなり広く、家は地下を含むと四階建になりますが、建て坪は五十坪以上になり家賃は、日本円で約9万5千円です。東京ですと、9坪のアパート代に等しいとのことです。夫も妻も書斎を持ち、寝室は来客用もあります。リビングとキッチンも十分広く、かなり快適な暮らしができます。


140131_005.jpg 140131_007.jpg
▲アパートメントホテル       ▲アパートメントホテルのキッチン



台所につきましては、カールスルーエからの旅先でも長居をする時はキッチン付きホテルに泊まることにしていますが、良く設備が整いお料理を楽しむ事ができます。


140131_004.jpg 140131_006.jpg
▲美しく整理されているオーガニックファーマーの店内



お店の中も整理されていることには感心します。夏にオーガニックファーマーに自家製ソーセージなどや野菜を買いに度々行きましたが、整理され清潔な事がよく分かります。農家の周囲がやはり整頓されています。一例として写真を掲載しましたが、どちらに行っても同じです。レストランの厨房の中も本当に清潔に片付いています。


暮らしが大切にされているからこそ、日々の整頓が当たり前になっているのだと思います。ドイツでは「人生の半分以上を整理整頓に当てる」との諺があるくらいです。ものごとの筋道をつけるのも整頓から始まるのです。日々の暮らしを大切にすること、健康を第一に考えること、自然環境に配慮する。この三点に重点をおいていると言われています。正に私が提案している「命がよろこぶ暮らし」が、ドイツでは当たり前のことのようです。


スポンサーサイト

テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:ドイツ 台所 キッチン

木曜の朝市

2014.01.30 22:00|ドイツ
曜日は、定例の朝市でした。


140130_js.jpg 140130_ks.jpg




ワゴン車がとても清潔で、それぞれとてもプライドをもってお店を出しています。


140130_bs.jpg 140130_cs.jpg
オーガニックチーズ屋さん
140130_ds.jpg 140130_es.jpg
▲フランスからやってきたパン屋さん
140130_gs.jpg 140130_fs.jpg
▲果物と野菜       ▲オーガニックパスタ



中まで整理整頓されているのは、どちらのお店も同じです。品数が豊富なのが驚きです。特に肉製品の品数の多いのは、日本での魚の品数が多いのと同じことのようです。広場にワゴン車とテントとが並んでいますが、ワゴン車での販売の品物は冷蔵が必要なものです。魚、肉、チーズ、ケーキなど。お店の方達はどちらも話しかけながら、気分よくお商売をしているようにみえます。



140130_is.jpg 140130_hs.jpg




七面鳥のハムとサラミを合わせて250g買いましたが、250円くらいでした。フランスのパン屋さんでのチョコエクレアとチーズケーキは合わせて350円でしたがそれぞれのサイズはとても大きいです。今夜のデザートになります。日常生活での食費は、日本では贅沢品といわれるものが本当に手頃な値段で手に入りますから、豊かな気持ちになります。



テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:ドイツ 朝市 オーガニック 食材

景観について

2014.01.30 06:50|ドイツ
板については、やはり国で決められているようです。「黄色と赤色は組み合わせてはいけない」などから始まり、街の景観を乱さないことを、市民も承知しています。過大広告の店には行かない、売りたい気持ちが見え見えの店には行かない、ダイレクトメールも受け取らない、など挙げたらきりがないほど、市民の意識もしっかりしています。


140129_1.jpg 140129_2.jpg
▲信号がなくロータリーになった交差点の標示   ▲看板がグリーンのマクドナルド



道路標識も郊外に行きますと実に小さい道標で、これも景観を乱さないようにしています。マクドナルドでさえグリーンの看板になっていて、そのほうが店が繁盛するとのことです。田舎道はどこ迄走っても看板が並ぶようなこともなく、静かな田園風景は美しい!と感じます。



140129_3.jpg
▲カールスルーエのブドウ畑




カールスルーエはフランスのアルザス地方に隣接していますから、境界線のない国境を行ったり来たりできます。ブドウの産地のパルス地方からアルザスの村にかけては、夏には花が咲き乱れ、緑の畑が遠く遠く迄続きます。この光景も観光の為にあるのではなく、農業が暮らしの中心にあるからです。



フランスでは「最も美しい村」を指定する連合があります。アルザス地方にも幾つかの「美しい村」に指定された村があります。これを日本でも取り入れ、「日本で最も美しい村」連合が立ち上がりました。私の友人がその代表でしたから、その「美しい村」 に行く機会がありました。はじめは7つの村から始まり、今では50を越える地域が連合から「美しい村」として、指定されています。



写真を見ますと、「なんて素晴らしいんでしょう」と納得しますが、実際行ってみますと、写真の所は確かですが、周囲に目を向けますと、看板、宣伝旗、自動販売機など景観を損なう物がたくさんあります。その意味からも、美しさの規模と質がフランスやドイツとは違うのです。つまり観光目的ではなく、暮らしから産まれた暮らしを表現している場所なのですから、景観の至る所に住む人々の存在があります。日本の連合の総会に出た時に、旗、看板、自動販売機の存在についての考えを聞きましたが、答えは得られませんでした。また代表の友人にも、美しさの質が違うのではないかと直接話してもみましたが、「美しい村」は増える一方です。



日本では空間が広告目的で占拠されていると思っています。道を歩いていても、電車に乗っていても、常に広告が目に入ります。国道沿いの店が並ぶところは、日本中何処に行っても同じ広告看板がけばけばしく立っています。その先に「美しい村 」があったりします。かつては暮らしの中に簡素な清潔な空間があったのが普通のことでした。村も街も静かな色あいとバランスのとれた町並みがありましたが、観光第一の京都にしても、看板と旗とが大きな顔をしています。物に溢れています、道路も家の中もです。


140129_4.jpg 140129_5.jpg
▲整頓された業務用スーパーの店内   ▲銀行もゴタゴタしていない




ドイツの道を歩いていますと、本当に静かだと感じます。どぎつい色に悩まされないですみます。事務所やお店にも余計な物がありません、整理されていてゴタゴタしていないのは、不必要な物を置かないからだとしみじみ感じます。かねがね、物と人の心の空洞との関係を考えています。心の穴を物が埋めているとの結論に達しています。物を手にする事で一時の満足感を味わうのだとしますと、空間を大切にする心は疎かにされます。建物の入口は古いですが、入ってみて何処に行っても整頓された空間があり、暮しも仕事も、その中にあります。



テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:ドイツ 景観 美しい村 看板

カールスルーエでの滞在

2014.01.29 08:30|ドイツ
イツは、16の州からなる連邦国です。フランス、スイスに国境を接するバーデン =ヴェルテンベルク州の州都はシュテュットガルト(ベンツの本拠地)にあり、ここカールスルーエはその次に人口の多い市となります。この州で日本でよく知られているのは「黒い森(ブラックフォレスト)」や温泉地の「バーデンバーデン」です。州政府の与党は、第二党「緑の党」と第三党の「社会民主党」の連立政権で、州首相も緑の党のヴィンフリード・クレッチュマン氏で、緑の党では初めての州首相です。



▼カールスルーエの町並み
140128_6s.jpg 140128_7s.jpg
▲ゆとりのある路上パーキング       ▲パーキングの後ろはマルシェです




カールスルーエは、ライン川に面した工業都市でもあり、最高裁判所がありドイツの司法首都でもあります。第二次大戦で焼けなかった地区が多く、百年以上の古い建物が通りの両脇に建っています。道路の駐車スペースは十分あり、住民の数とのバランスもとれています。冬とは思えない程の穏やかな天気の下で、外でのカフェタイムを楽しむ姿があります。



▼広場に週3日立つ市
140128_8s.jpg 140128_9s.jpg
140128_10s.jpg 140128_11s.jpg






また広場では、毎週火曜日、木曜日、土曜日に市がたち、住民は朝から食材を買うことができます、火曜日は店の数がもっとも少ないのですが、それでも行きつけの有機野菜の店では顔見知りの店の人達が愛想良く応対してくれます。今日は柿とインゲンを買いました。売り方は全て必要な分量を秤売りしているのが普通です。


自然食品チェーン「アルナトューラ」の店内
140128_14s.jpg 140128_13s.jpg
140128_15s.jpg 140128_12s.jpg
     ▲ガラス瓶の回収機          ▲野菜の絵を押すと、計り売りでその日の値段のレシートが出ます




この他には「アルナトューラ」という自然食のチェーン店が素晴らしい食材を店に並べています。やはり野菜類は全て秤売りで、好きな分量が買えます。乳製品、調味料などあらゆる食材が決して高くはない値段で買うことができます。今夜は、アボカドとサーモンで、私が日本から持参した京都府丹後の米酢で手巻き寿司を作ることにします。こちらでも「五十度洗い」を徹底しています。


ドイツ・カールスルーエ


大きな地図で見る

テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:ドイツ マルシェ 自然食品

GDP (国内総生産)について

2014.01.28 10:18|ドイツ
ランクフルトに着きました。冬ですのに雪もなく、午後の太陽は明るく、気温6度の表示が出ていました。


140128_4_convert_20140128100446.jpg
▲アウトバーン



広い大地の真ん中をアウトバーンはどこまでも続き、国内の各地へ隣国へと延びています。ドイツ国内の道路には料金所がありません。つまりドイツ国内ではどこまで行っても無料であらゆる道路を使う事ができます。例えば、オランダからスイスにアウトバーンを使って走るとしますと、外国の車でさえも無料で通り抜けして行く事ができます。業務用の輸送車にも、家族旅行用の車にも高速料金の負担はかからないのです。



突然ですが、ここで「GDP (国内総生産)」について考えてみます。

1.GDP(国内総生産)の概念
企業などの生産者は労働者や機械を使い、他の企業から原材料、電気・ガス、輸送サービスなどを購入して、財貨やサービスを生産する。この生産された財貨やサービスの額(国民経済計算では産出額という)から、原材料、電気・ガス、輸送サービスなど他の生産者から購入した分(同中間投入額)を差し引いた額が、その生産者の新たに生み出した付加価値であり、その一国の合計額がGDPである。


・・・との概念を見るたびに、高速料金や駐車料金などのサービス料金はこのGDPにどのように計算されているのか疑問になります。ドイツの住宅街には百年以上前に建てられたビルがびっしり道路の両脇に並んでいますが、同時に車の駐車スペースも作られています。


140128_1_convert_20140128095938.jpg
▲住宅街の道路にある駐車スペース



写真のように、それらも無料で住民として当たり前のこととして、車が路上に駐められる仕組みは百年以上前からあるのです。街づくり計画が未来を見据えたものであった事に驚かせられます。東京ですと、車一台の駐車料金が月に五万円などはざらにあります。郊外でも一万円は払わなければなりません。日本中の駐車料金と有料道路料金の合計金額は、ドイツとではどのように比較されるのでしょうか。



ドイツではこの様に、道路を使う事は国民の暮しに必要であるから当然なのだと言われています。疑問なのは、本来地面は誰のものでもなかったものを何時の間にか所有者が出てきたことで、地面の使用料を払わなければならなくなりました。ドイツでは、暮らしの家計費に日本と比べ、含まれないものがたくさんあります。これについては追い追いご報告させていただきます。これらの道路だけに限ってもみても、有料で支払われた企業側の収入金はGDP にどのように含まれ計算されているかを調べてみたいと思っています。



140128_3_convert_20140128100154.jpg
▲アウトバーンには看板がありません




道路に限るなら、道路の脇の両側に看板が無いことです。道路標識以外看板を見ることはほとんどありません。自然の森は壊されて道路は出来ていますが、それ以上に看板で景観を壊す事はありません。これも看板業の売り上げは極端にドイツでは少ないはずです。比べて日本の道路脇の看板の多い事は比較にならない程です。ではこれらの売り上げもどのようにGDP に組み入れられているのでしょうか。



日本の高速道路には、サービスエリアが必ずあります。浜名湖パーキングエリア、海老名サービスエリア、諏訪湖サービスエリア・・・、挙げたらきりがないほどありますが、小さな町ほども店があり、たくさんの人々が何かに支払いをしています。この売り上げもまた莫大なものになります。



140128_5.jpg
▲簡素なドイツのサービスエリア




ドイツでは、ガソリンスタンドと小さいトイレと、数少ない飲み物と食べ物がおいてある店がたまにあるだけです。休憩ベンチも森の中に置いてあります。サービスエリアに落とすお金は、本当に必要な物にだけです。土産品でギラギラしていて、団体バスから人々が一斉にトイレに並んだり、買い物に殺到する光景もありません。となりますと、ここでの売り上げもどのようにGDPに計上されるのでしょうか。



140128_2_convert_20140128100047.jpg
▲ライン川の流れ




またライン川沿いの写真も撮りました。土産屋も看板もありません。自然の景観を邪魔する物が見当たりません。人々はお弁当や飲み物を持参して静かに自然の中で時間を過ごします。砂浜になっていて、川に入り遊べるところにも店はありません。店が出て、食べ物や土産品を売る店が日本ですと、風光明媚な所には必ずあります。風光を邪魔して商売をしています。これらの売り上げもどのように含まれるのでしょうか。


売り上げが発生して、それがGDPの数字を引き上げているとすると、数字だけで国による豊かさを比較する事は意味がないように思います。暮らしの中で遣われる実質的なお金の内容については、滞在中にまだまだしっかりみていきたいと思います。



前回の首相選挙の時に、娘婿やその友人達に、誰が優勢かと質問しましたら、「メルケルさんにせよ、野党党首にせよ、誰がやっても他の国よりずっとましです。なぜならどの政治家達もインテリジェスが高いから、私達はラッキーです」との言葉が返ってきました。国のトップを信頼できることへの誇りは、私は持ち合わせていませんから、このように答えてくれた言葉に心の底から羨ましいと思いました。



ドイツも20年前には、有機野菜をはじめ安全な食材への認識は決して高く無かったようですが、チェルノブイリの放射能汚染の問題が起きてから加速度的に市民の意識が高くなり、需要も供給も増え続けています。現在の状況では、望めば庶民は安全な食材を買い求めることが出来るようになりました。数年前のメルケル首相の新年の挨拶の中で、オーガニック野菜の比率を全体の20パーセントを目標にするといわれましたが、その時の日本での比率は0,2パーセントでしたから、いかに食材への安全意識が高いかわかります。その日からまた数年が過ぎましたから、現在ではさらに比率は上がっていると思えます。



化学調味料や防腐剤について申しますと、いわゆる化学調味料を使うことは少なく、レストランの食事で後味に化学調味料が残ることもはこの国に居てはありません。いろいろ食品の品質については国で定めたものがしっかりしていて、例えばお国柄で、ビールに含まれるものはポップ、麦、酵母 この三品にかぎられていてそれをビールと言う、との決まりは1500年からだそうです。



140128=16s.jpg




街では朝早くからパン屋さんが開いていますから、焼きたてを買うことができます。白く小麦粉を精製したものは手作りパン屋さんには見られず、噛みごたえのある全く甘くないパンは穀物の味に満ちています。防腐剤は勿論入っていませんから、直ぐにカビがはえるので買い溜めは出来ませんが、パン屋さんが昔の日本のお豆腐屋さんのようにどこにでもありますから、日常困ることはありません。伝統的な食生活を守りことを普通のこととして生活できます。ただ、フランクフルトやミュンヘンの様な大都会でも同じようかどうかは滞在中に確かめてまいります。



国の指導者のインテリジェンスが高いということは、まさに「命がよろこぶ暮らし」が可能になります。街並みに看板も旗がひらめくこともなく、派手ではありませんが、落ち着いて市民が暮らせる店の様子は、全体を想像できるように思います。信頼のおける指導者を選ぶことを怠らない市民の質の高さを、いつも羨ましく思わずにはいられません。先ずは第一日目のご報告です。



テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:ドイツ GDP 国内総生産 アウトバーン フランクフルト

食べ物の価値

2014.01.27 10:46|食材
日の食材の値段です。

大根 150円
人参 三本 130円
ブロッコリー 130円
長ネギ 130円
蓬アンあり饅頭 100円


140127.jpeg


美味しかったのか、昨日の夜食はお客様は何も残されませんでした。有機の野菜も直接に買いますと、この様な値段になります。生産者のところまでの費用は個人的にかかりますが、庶民に購入可能なものです。命を育くむ為に一番大切な食材を安心して手にすることが、日常普通になる社会の仕組みが本当に望まれます。

今日はこれからドイツに参ります。明日からはドイツでの食材情報をお届けします。



テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:有機野菜

京都吉水で「日本民家再生協会」の会合がありました

2014.01.26 09:04|京都吉水
京市ヶ谷に本部のある日本民家再生協会とは、銀座吉水からのお付き合いがありました。毎年持ち回りの大会に私も参加したり、また綾部吉水にいらしていただいたこともあります。古民家を活用しているという共通のテーマもあり、今回冬の京都にメンバーの方々がお集まりになり、吉水にご宿泊されました。


140126_3.jpeg



私の古民家活用顛末記などを話させていただいた後は、特別にお料理もご用意させていただきました。丹後大宮にあります農業生産法人の谷内ファームから、今日のために食材をお願いしておきました。大根、人参、ブロッコリー、長ネギ、白菜、鹿肉、猪肉、蓬もち 等を、出町柳駅近くにある出町商店街まで運んで来て下さいました。



140126_1.jpeg 140126_2.jpeg




この商店街は今の日本ではかなり珍しく、店がイキイキと盛っていて、庶民の台所にはなくてはならないところです。錦市場のように観光客が京都らしさをもとめて買い物をするのとは違い、暮らしのための商店街で、私が大好きなところです。商店街を守るためにスーパーの進出を拒み、独自に工夫を凝らして維持活性化に成功している商店街です。今日は美山、丹後、鯖江からの出張販売の日でしたので、谷内ファームも出店者として、店を出していました。15年の付き合いですから、有機野菜や私達の注文にいつも応えて下さいます。



宿に戻りましてからは、大忙しで料理開始でした。黒谷にあります無添加豆腐と揚げの湯豆腐鍋、だいこん、白菜をだしにしての煮立たせない鍋料理,鹿肉のソテー、猪肉の牛丼、人参、ブロッコリー、煮大豆、等をお出ししました。



140126_4.jpeg




お集まりの会員の方々は古民家を持って実際活用されている方、建築関係の方など建物に感心のある方ばかりです。、翌日の見学は、東山にあるお寺庭園を歩いて巡る私お勧めのコースです。吉水から知恩院の境内を経て、青蓮院を通り裏道から無隣菴を見学の後、復元された流響院を拝見の後は哲学の道を歩き法然院を訪ね、橋本関雪記念館の中の和食をいただきます。この吉水から銀閣寺道までのコースは、四季を問わず本当に美しい造形の日本の景色が堪能できます。街中は日々壊れていく京都ですが、まだまだたくさん素晴らしい情景が残っています。冬の京都は、とくに静かでいいですね。どうぞお越し下さい。


テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:京都吉水 古民家 古民家再生協会 出町商店街

本日は民族文化映像研究所のアチックフォーラム

2014.01.25 11:00|民映研
日25日午後2時から、昨日同様「馬喰町スペース吉水 」にて「アチックフォーラム」としての上映会があります。これは毎月第二・第四土曜日午後2時からはじまります。「アチック」とは屋根裏という意味ですが、民族文化映像研究所が長年続けてきた上映会の名称です。

「奥会津の木地師

奥会津の山の中に木地師さん達が、お椀の木地を作る為に数年を過ごす家を立てることから画面は始まります。お椀の木地にふさわしい木がある場所を見つけると、その近くに10坪ほどの笹葺の作業場兼住まいとなる家を建てます。山の下の村から応援を頼み、家造りがはじまります。屋根、壁は全て笹、つまり笹葺の家になります。そのための笹狩は女性の仕事で、二千束必要だったそうです。生木で家の骨組みをつくり笹で屋根壁を葺き、床をはり、囲炉裏を作り家が出来上がりますと、外にも笹葺のお手洗いも作り上げます。百メーター程離れた川から水路をほり、または谷に木の水路を渡し水桶に豊かな水を引いてきますこうして住まいができますと、作業場で木地の製作がはじまるのです。



140121_2.jpg
▲記録映画「奥会津の木地師」より




この一時間の映像の中には、命をいかすために自然の恵みをいただくあらゆる智恵と技がつまっています。私はこの映像を既に何度も観賞しましたが、観るたびに新たな発見をします。先人の智恵と技に、文明だけに頼らずとも生きていけることを具体的に知る素晴らしいお手本であり、勇気付られます。



この笹葺の家造りは 、縄文時代からあったものといわれています。笹は豊富に日本の各地にあるからだと思います。長野県八ヶ岳の麓に、友人が竪穴式住居をつくることにしたので、まずは笹狩から手伝って欲しいとの連絡を貰いました。それではと、まずこの「奥会津の木地師」の映像を手伝う人達と見ることにしまた。大工の棟梁さんがしきりに感心しながら見た後に、分かり易く解説もしてくださました。



140125_1.jpg 140125_2.jpg
▲八ヶ岳山麓での笹葺き作業




さて私達「おんなし」も参加して山に入り笹狩りに励み、山のように笹を束ねる作業をしました。八ヶ岳周辺の知り合いにボランティアをお願いして集合していただきました。一回目はあいにく雪の翌日で、寒さと重労働に悩まされましたが、仲間と一緒の作業は不思議とはかどりました。


いよいよ茅葺き職人さんに来ていただく日が決まりまた召集がかかり、私の友人達がまた集まって下さいました。茅葺き職人さんは日本には既に数人しかいらっしゃらないので、私達は貴重な経験をさせていただくことになりました。私も綾部に大きな茅葺き屋根の宿を持っていますから、職人さん達の技を身近で見ることができるのは有難いことでした。奥会津の木地師 の映像そのものの手作業をしながら、縄文から続くこれらの智恵と技の継続と維持への思いが膨らみました。


140125_3.jpg 140125_4.jpg
▲八ヶ岳山麓での笹葺き作業




ある物を使って暮しにとりいれ、自然と共存して行く智恵をまず育んでいく必要があります。私達は自然の存在をさらに身近に知ることで豊かな感性が生まれると思っております。是非今日も 民族文化映像研究所の作品にふれていただきたくお願い申し上げます


テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:民族文化映像研究所 民映研 アチックフォーラム 木地師 茅葺き職人

民族文化映像研究所の上映会 「越後奥三面 〜ふるさとは消えたか」 上映

2014.01.24 23:50|民映研
三面(おくみおもて)には42軒の家があり、その中の2軒だけが新潟県の他の土地に移築されました。高橋さんと小池さんの茅葺の家でした。その1軒は阿賀野市の奥の森の中に保存されています。その茅葺きの家で2年続けて7月に、民族文化映像研究所の記録映画「越後奥三面」の上下2編の上映会を、ささかみパルシステムや地元の有志の方々で開催していただきました。



140124_1.jpg
▲ダムに沈む前の奥三面の地図




その折、民族文化映像研究所の所長 姫田忠義先生が上映会で講演をされることになり、私もお供させていただきました。1年目は、勿論 「山で生かされた日々」でした。茅葺き屋根の下では、暑い日でしたが汗もかかずに、2時間半の長編映画を観ることになりました。地元にとってもはじめてのことでしたが、皆様じっと観入っていらっしゃり、後ろまでいっぱいの参加者となりました。画面の中のできごとにいちいち反応して、「あー、あんな風にするのか」、日常との関連であったり、やり方作り方が違っているなど、一々うなずいたりする観客は都会人のそれとは違いました。映画と観客との一体感が強く印象に残りました。




140124_2.jpg 140124_3.jpg
▲高橋源右ヱ 門家             ▲小池善茂家

『山に生かされた日々 -新潟県朝日村奥三面の生活誌-』(民族文化映像研究所刊)より 




次の年は、後編を上映しました。2時間半にもかかわらず、参加した方達からの希望も多く、では村の家が1軒づつ壊され、村を去り夫々の暮らしが始まるのでした。家がシャベルカーで壊されていく姿を呆然と見詰める一人の少女の姿には、胸を打たれました。この時も姫田先生とお話ししましたが、津波で家をなくした少女が立ちすくんでいる姿が思いだされました。時と場所が変わっても、家を失う切なさを私達は切実に感じました。


テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:民族文化映像研究所 民映研 姫田忠義 越後 奥三面 茅葺き屋根

民族文化映像研究所の作品 今夜の上映 「越後奥三面 〜 山に生かされた日々」

2014.01.23 22:51|民映研
族文化映像研究所(民映研)は、民俗学者・宮本常一先生の流れを汲む故姫田忠義、伊藤碩男、小泉修吉のお三方が、日本の基層文化を映像で記録・研究しようと、1976年に創立されました。今を生きる常民の暮らしを見つめることで、「自然との深い対応と共生」の有り様(基層文化)を記録しようとした40年以上にわたる活動は、119本のフィルム作品と150本余りのビデオ作品、さらに書籍や資料として残されています。美しい日本の自然の中で営まれる人々の暮らしの記録は、まさに「国宝」だと思います。


140123_0.jpg
▲「越後奥三面 〜 山に生かされた日々」より




「馬喰町 スペース吉水」で毎月開催されているレイトショーでは、そうした「国宝」の数々に出会っていただけます。本日の上映は、ダム建設の為に湖の底に沈んだ村の四季の暮らしを、四年かけて撮影した「越後奥三面 〜 山に生かされた日々」で、上映時間は2時間半でした。民族文化映像研究所の作品の中でもとくに力作で、カメラ技術の素晴らしさに感動させられました。



140123_1s.jpg




縄文時代から続く人々の暮らしは、自然から得る豊かな恵みを無駄なくいかす記録でもありました。四季の山の産物をいかに採取し、いかに保存し生計を立てたか、暮しに役立てたかをじっくりカメラは捉えていきました。


140123_2s.jpg




山には宝物が溢れていました、人々はそれらを活かした暮らしを長い年月先祖代々継続してきていましたが、とうとうダムの湖に村は全て沈むことになりました。この無念を思う時に、先の震災で破壊された地域への無念を重ねました。この国では人々の暮らしに重きがおかれていないのだと思わずにはいられませんでした。



140123_3s.jpg



昨年亡くなられた姫田忠義先生は、その事を深く嘆かれていらっしゃいました。私達がこれ以上自然を破壊して、便利さだけを求めてよいという資格を、人間だから持って良いという事ではありません。百年以上前に、田中正造氏が足尾銅山鉱毒事件の被害者の救済のために半生を捧げた時の言葉が思い出されます。

「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」




140123_4s.jpg
▲写真は『山に生かされた日々―新潟県朝日村奥三面の生活誌』民族文化映像研究所刊)より




明日は、「越後奥三面 」後編「ふるさとは消えたか」を上映します。「馬喰町 スペース吉水」で開催中の民族文化映像研究所のレイトショーに、是非お出掛け下さい。


テーマ:暮らし・生活
ジャンル:ライフ

タグ:民族文化映像研究所 民映研 姫田忠義 奥三面 田中正造

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。